キスミスの魔力

あけましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いいたします。
今回も参加してきました!!!KinKi Kidsのコンサート。
職場の方と3名で12月19日の京セラドーム公演に参加いたしました!
MCレポやセトリの感想などは、たくさんの方がすでにされているのでぜひそちらを見ていただいて…(すいません)

わたしは、感想を「Kissからはじまるミステリー(以下キスミス)」1曲に絞りたいと思います(なんと)
この楽曲はKinKi KidsがCDデビューする前の1996年金田一少年の事件簿2の主題歌となりその後はAアルバムに収録。いまもなお、後輩たちに歌い継がれています。作詞は松本隆さん、作曲は山下達郎さん、「硝子の少年」と同じコンビで制作された楽曲です。

今回このキスミスは11曲目、Mistyの後に歌われたのですが、
感想としては「ただただかっこいい……」
ツイッターやブログなどでもライブ後かなり多くの反響があったのですが、では特別な演出など「派手さ」があったのかと言われると、ありません。

そこにあったのは「ステージ上で歌い踊るKinKi Kids2人」です。
バックダンサーがいたわけでも映像演出があったわけでもありません。ただそこに「KinKi Kids」がいたのです。シンプルな光景にただ目を奪われ興奮している自分が、会場がありました。

わたしはライブ後社内のデザイナーさんに言われたことを思い出しました。
「シンプルなデザインって人気でさ、よくアップルみたいなシンプルでかっこいいポスターやらロゴをおねがいします!と簡単に言われるんだけど、シンプルだから簡単にできるわけではないんだよね。むしろシンプルであることは難しい。依頼する人はもしかしたらアップルのデザインを白1色で全面塗り!ボタンをつけて簡単!と思っているのかもしれないけれど、白色1色の中にその製品の想いや、メッセージ、ターゲットを決めて、ボタン一つで全てができるようにする必要があるんだよ。
シンプルであるということはそこにある要素で消費者を納得させなければいけない。もし、アップルの製品の機能性、デザイン、画面の大きさ、薄さ、動作のしやすさ…とにかく1つでも抜けていれば、売れてはいない。
シンプルであることはかっこいいけれど、認められるシンプルさをつくり上げるには相当な時間がかかる」と。

これを見ていらっしゃるクリエイティブ系の方はもしかしたら全くちがう意見を持たれているかもしれません。
しかしわたしはこの話を思い出して「完成されたシンプルさ」がキスミスにあったんじゃないかと思うのです。

キスミスは2人がただ歌い踊っているわけではありません。
一流の楽曲に、作りこまれた衣装、定評のある照明、一流のミュージシャンが奏でる音楽、20年の間に成長を遂げた2人の歌、ダンス、そして2人各々が、2人が、持つ物語性、すべてのシンプルながら一つ一つが完成された要素があの一曲に注ぎ込まれたのではないか、と思うのです。

20年前KinKi Kidsを見ていた方も今回はじめて参加された方も「静かに圧倒」されたのではないでしょうか。
フッフーのフの字も言えなかった…
このシンプルな感動を生み出すまで彼らはどれだけ努力をして、実力をつけてきたのでしょう。

わたしはキンキの関係性を羨ましく想います。
あれだけ想われる他人の存在。

でも、相方でいてほしくないと正直想います(笑)
生まれ持った歌唱力をもち、センスを開花続ける相方。
日々努力を武士のように積み重ねる相方。
気を抜いていると、相手はどんどん技を磨いてくるのです。
2人だから余計に「差」が明らかになり「比較」され続けるのです。

何千回生まれ変わっても二人組のアイドルになることはないのでしょうが、わたしは耐えられないだろうなと勝手に思ってしまいます。二人が集まった時の雰囲気が穏やかなことがより一層魅力的に感じます。

つよしさんは言いました。
「来年はこれまでKinKi Kidsが好きだったという方にも集まれる場所をつくりたい」と。
もし元キンキファンだったという方がいらっしゃるのであれば、
シンプルを極めた自分をかつて熱狂させた2人に会いに行っていただきたいなと思います。

そしてわたしは、CD1枚ハガキ1枚から微力ながら20年に突入する二人を応援するというシンプルな行動を始めていきたい
とおもいます。

2016年のKinKi Kidsがいまから楽しみです。