おっさんずラブ、最終回にむけて。

まき、まきまきまきー!!!!
が今日で聞けなくなるとちょっと寂しい。

最近の土曜日はとにかく楽しかった。
もともと土曜日は最高だけど深夜ドラマ「おっさんずラブ」がはじまったことで、楽しさが夜まで続く。

まさかこんなにはまるなんて。想定外の「おっさんずラブ」の魅力をせっかくなんで書きます。


▼月9をみているかのような感覚

おっさんずラブは「見守る」ドラマだ。
「がんばれ、牧くん」「そういうとこだぞ、はるた」を行き来している。展開によっては、告白シーンの部長のように「あああああああ」と叫んでいる。

ヒロインは部長なんだと言い聞かせながら、牧くんとはるたを目でおってしまうわたし。
最初は部長の積極的すぎる積極性にコメディドラマとして楽しんでいたが、いつのまにか、胸が締め付けられるようになった。2018年にドラマの感想で、胸キュンが出てくるとは想定外である。

月9の代名詞、ロングバケーションが放映されたとき、あまりの視聴者の熱狂ぶりに「月曜日の夜は街からOLが消える」と表現されたそうだが、いまはその気持ちがとてもわかる。

「土曜の飲み会は一次会まででお願いします(本音としては、前回を振り返ったり、精神統一したいから断りたい)」

▼嫌なやつがいない(結構大事)

このドラマ、とにかく嫌なやつが出てこない。6話あたりにでてきそうな元カノも、話の本筋とはそんなに関係ないが妙にむかつく後輩もいない。

恋愛ドラマにおける「嫌なやつ」とは「なんか話を面倒にする人」と思ってるんだけど、それがない。

もし、おっさんずラブに嫌いな人がいたら、ただそれはわたしが苦手なだけで、「好み」の問題だな、というくらいいい人ばかりだ。

「全員いい人」
だから一層、全員を応援したくなるし、
一方で、あるときから全員が幸せになれないことを悟ってしまい、余計にもどかしくなる。

▼設定だけで引っ張らない

「おっさんが、おっさんに恋をする」
この設定を地上波で放送する。
これだけで話題性は十分だ。

しかし一方で、視聴者が内容に共感しなければ、1話で離脱されやすい危険な設定でもある。

このドラマの内容の魅力はたくさんあるけど、いちばん好きなのは女性陣。

たとえば、最初にちずが「男とかありえないしょ(^o^)」みたいな反応だったら、今このドラマをみてないだろう。

さらにちずは、はるたを取り合うライバルである牧くんに対して、性別を意識していない。牧くんの人間性や、はるたと牧くんの雰囲気をみて、負けたと感じているように思う。
ちずよ、しあわせになってくれ。

最初はイライラ要員だったマロも結局いいやつだった。THEゆとり世代で、マイペース。
しかし、ゆとり世代の特徴ともいわれる「固定概念を持たない」ことによって、年齢が離れた部長の奥さんにも、性別を越えた先輩ふたりの恋愛にも、なんの偏見も持っていない。

終始「本人が幸せならいいんじゃないんすか」といわんばかりのマロ。
春田への思いを察して、ちずから身を引いたマロ。

しあわせになってほしい。

▼人を好きになること

おっさんずラブ」は「人を好きになる」という気持ちと、もう一度向き合わせてくれるような、不思議なドラマだったように思う。

人を好きになるということは、
尊くて、ピュアで。
もっと身近なもので、もっと大切にしなければいけない感情なんだろうと思う。

こっ恥ずかしい感想だが、人は人をもっと好きになっていいんだ。と思わされるドラマだった。

さて、今日は最終回。

「はるた、そういうとこだぞ~~~~」
と涙を流しながらみたい。

おっさんずラブの登場人物が、
おっさんずラブをみている人が、
みんなみんなしあわせになれ!!!