今年7月21日にCDデビュー20年を迎えるKinKi Kids。それを記念してMTV、未満都市、LOVELOVE、CM…さまざまな行事が待っています。
夏に向けて盛り上がりが加速し、さあ次は、新曲も気になるところですが、
ちょっとまっていただきたい。レッドライトの前にちょっとまっていただきたい。
今回は20年を記念して(?)個人的にこれはもう一度良さをかみしめたいという曲を勝手に発表していきたいと思います。
次のおしらせがくるまで楽しんでくださいませ。
※音楽の知識は全くありません。ただ聞いてほしいという気持ちだけで書いています
◆KinKi Kids式「きみ」と「ぼく」のうた
・キミハカルマ(Hアルバム)
…初めて聞いたとき「これは2次元で作られたなにかではないか…」と思った楽曲。あまりにもライブで歌われないので存在すらも幻ではないのかと思ってしまう。
♪忘れたい忘れない忘れられない
♪何度でも生まれて何度死んでも
サビを聞いたらわかるのだが、この歌詞、日本語がとてもきれい。
日本語が持つ美しさを味わうことができる。
例えば「忘れる」と「忘れられる」では、「ら」が入っただけなのに、意思と「思いが残った意思」とでもいうべきだろうか。ニュアンスが全く違ってくる。
この歌はそうした微妙なニュアンスな日本語が入り交じりいつのまにか、ぐるぐると脳内が浸食されていく。
・Black Joke(I アルバム)
…アルバム全体が大人ぽくなっていくなかで、なんだか浮いているような目立っているような隠れているような、こっそり存在感があるのがこの歌だ。ふつう男性が「お前」というと「女性」なのだが、なぜかこの歌を聴いていると「相棒」であり「悪友」なんじゃないかと思ってしまう。キンキというのはとても不思議で中性的な部分があり、とても清楚ななかで色気がある声をしている。歌詞とふたりの存在のミステリアスさが相まって歌ってほしい楽曲。
さて、戻れない恋とはなんだろうか。
◆良いイヤホンで聞いてほしい歌
・since1997 (φアルバム)
…φアルバムあたりから、音の重なりが繊細で密になっているような印象。そんななかでさらっと「俺たちこんなんもできんねん(わたくし広島の人間につき、違和感があったらすいません)」と言わんばかりの楽曲。みなさんが普段聞いているキンキの歌は光一さんがハモリ剛さんが主旋律であったり、その逆であろう。この楽曲は何重にも声が聞こえるがすべて剛さんと光一さんの声だ。
そのためこの歌では剛さんの声に剛さんがコーラスを重ね、光一さんの声に光一さんのコーラスが重なる。サビになるとおおよそよくわからなくなるので、何度も楽しめる楽曲。
まさに「CDでしかなしえない」楽曲だ。ミルフィーユみたいな歌だなって思っている。
・No more tears
「ええっと…どこにあっただろうか」って思ったあなた。あったではないですか!!!鍵のない箱(通常版)に!!ジャケット見てほへえってそのままにしたのではないですか!!!!と勢いよくいわんばかりに意外と好きな歌がこれです。
イヤホンで聞くと、いろんな角度から剛さんと光一さんの声が聞こえてくるのでおすすめです。斜め上あたりから来てるような気すらする。浮遊感がたまらない。
なんて聞き進めていると、最後のほう聞こえてこないだろうか。
「左のイヤホンだけから剛さん」「右のイヤホンだけから光一さん」の声が。
二人にサンドイッチされたあなたは売れる!!!
ぜひ一度ご確認あれ。
・walk on…
…「ええ…っとこれもどこに…」って思ったあなた。これはJアルバムですよ!!
というわけでこちらもイヤホンで聞くと心地の良い楽曲。陽炎でみられるような、二人の掛け声が癖になる楽曲。というかJアルバムは、かっこいいんですよ。確かにダンスナンバーが少ないので、大人だな!って感じがするんですけど、アルバム全体に漂う怪しげな感じが最高なんで、この機会にぜひ一周を。
◆かわいさには騙されないぞ!と言いながら聞いておきたい歌
・駅までは同じ帰り道(Hアルバム)
・ミゾレ(Snow!Snow!Snow! カップリング)
・Another Christmas (Gアルバム)
→一気に書いてしまいますが、「20代のちょっとどんくさい男性が恋愛をしている様子」を歌わせても天下一品だなって思うのですよ!!!これの系統を続くのが「たいむ・とらべ・らばーず」であり「星見ル振リ」かなと思っています。
「キミは泣いてツヨくなる」あたりからみられる「キンキだからいいけれど」「キンキでもいいのか…?」と思わせる歴代の主人公たちよ…
かわいいアレンジだから許されると思っているのか??といいながら、かわいいなと結局聞いてしまうこれらの楽曲。あざとメドレーと名付けたい。
◆数少ない応援歌もおすすめ
・Alright(夢を見れば傷つくこともあるカップリング)
→ここまで読んで、堂島さんの楽曲が入ってないじゃないのあなた、という声も聞こえてくるようなそうでないような。名曲過ぎて隠れてないんですよ…!!みんな好きだから。
というわけであえてカナシミでもキラメキでもなく、この楽曲。
突然ですけど歌詞を見てると、アーティストの人ってモテるんだろうなって思うんです。(良くも悪くも偏見である)
こんな優しい歌詞書けるんですよ???
優しさの中に「僕は信じてる」「僕は知っている」「君は何もまちがっちゃいない」というまっすぐな歌詞が寄り添ってくれるような印象がありますよね。
・ちがう道、おなじ空。(夢を見れば傷つくこともあるカップリング)
→コンサートで思わず「うわあ…」と友人と声が漏れてしまった楽曲。社会人にもなると、転職される、異動される方がいましてね…(笑)そうしたときに、なんだかこの歌を聴きたくなるんですよ。二人の声があたたかくやさしく芯が通って、歌に説得力がある、というのでしょうか。この歌の中に何度もでてくる「ちょっと」という歌詞がリアリティがあってよいですよね。ちょっとだけがんばろう、ちょっとだけうれしい。
「また人を愛し、また人に傷ついて」きれいごとで終わらないのがちょっといいですよね。
・Tomorrow again(Lアルバム)
→この歌ちょっとヤバいな…ってアルバム聞いたときに思わず何回も聞いたのを覚えています。なんだか青臭くて懐かしい感じがすごくよくて。
「瞳を閉じて口を閉ざして生きていくには永い」
ってここだけで優勝ですよ。
キンキの二人の声がやさしくてあたたかくて、歌うの大変だと思うんですけどね(笑)
◆そのほかわたしが好きな歌を駆け足で紹介
・宝石をちりばめて(Jアルバム)
→ビジュードCMでもはや脳内テーマソングとなってしまった本楽曲。Walk on…と同様ちょっと怪しげな曲調。この楽曲の後には「夜を止めてくれ」を聞きたくなりますね(微笑)
・未完のラブ・ソング(Hアルバム)
→気づいたんですが、私コーラスがダイナミックな歌がかなり好きらしい。ロックオペラという種類の音楽をウィキペディアで知ったのもこの楽曲。
どうでもいいんですが、未完のラブソングというタイトルで「僕らのラブソングに終わりはない 永遠の響き 二人の愛をずっと信じているよ」という歌詞を聞くと「どんだけ終わり意識してるんだ」って思いますよね。永遠を意識しすぎるとそれは自ずと終わりを意識することになって…まあ、やめときましょう。
・星見ル振リ(Nアルバム)
→「唇が僕のために動く」というワンフレーズで優勝です。
残業が続いて辛い夜道に聞くとなかなかキュンときますよ。(リアル)
・藍色の夜風(Iアルバム)
→名前はたくさん出てくるのに、全くうたわれない真冬のポンセこと、真冬のパンセの後に収録されている名曲。キンキのお家芸ともいえない、失恋×異国情緒楽曲。
作曲はポルノグラフィティの初期プロデューサーの本間昭光氏。広島出身の私としてはうれしい限りです。
とにかくサビのハモリが本当に気持ちいい。
まだまだあるけれど、次のお知らせに間に合わせるにはこれくらいが限界でした…。
私はA~Cアルバムをまだ聞きこんでいないので、思いのほかHアルバム以降に偏ってしまいましたが、まだまだキンキにはたくさん名曲があります。カップリングにもアルバムにも、もちろんシングルにも。
Aアルバムからφ、~Nアルバムまで、20年の軌跡が集約されているような気がしています。
文学作品と同様、聞き手の年齢や立場も変われば、響く歌も違ってくるはず。
20年にもう一度音楽を聞きなおしてはいかがでしょうか(といいながら、私も聞く)