読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

【感想】KinKi Kids/バラードセレクション

先日発売されたKinKi Kidsのバラードセレクションについて感想を抜粋して書いていこうと思います。
収録曲はこちら

                                              • -

01:愛のかたまり (M album Ver.)
02:むくのはね
03:雪白の月
04:青の時代
05:薄荷キャンディー
06:Anniversary
07:Family 〜ひとつになること
08:いのちの最後のひとしずく
09:Love is... 〜いつもそこに君がいたから〜
10:もう君以外愛せない
11:to Heart
12:停電の夜には- On the night of a blackout -
13:銀色暗号
14:White Avenue(通常盤のみ)
15:道は手ずから夢の花(20th Anniversary Ver.)(通常盤のみ)

                                              • -

光一さんはバラードあまり聞かないなあと言っていたけれど、
音楽を聞くときどちらかというと「歌詞」に集中してきくことの多い私としては歌詞が耳に残りやすい
バラードの方が好きであったりします。まあこういう人もいるということで(笑)

バラードについて改めていろいろと調べてみるとテンポがゆったりとした「物語性のある曲」という意味合いが多く出てきました。音楽情報サイト・R69さんでは

KinKi Kidsにとって、大切なメッセージを伝えたい節目のタイミングや、アニバーサリー的なリリースでは、ミドル・スローテンポの楽曲をレコーディングすることが多かったのだ

と書かれているように「物語性のある二人」とバラードは相性が良く切っても切れない関係性なのだなとも思います。

今回のアルバムではバラードの中でも「恋」「愛」をテーマとしたバラードが多く収録されています。

◆愛のかたまり
堂本剛堂本光一の共作としてファンにとっても思い入れがある一曲ですが、ファンのみならず、カラオケで歌うと一般のかたも知っていて好きだと言われる事が多い楽曲の1つ。この楽曲が人気である理由が二人の共作、というロマンティックなものだけであれば、ジャニーズ・アイドルのファンでとどまっているはずであって、いろいろな理由があるにせよ少なくとも楽曲自体に力があることには間違いないと思います。

先日放送された関ジャムの中で、音楽プロデューサーのいしわたり淳治氏が良い楽曲について
「良い歌詞というのは収納物件で、多くの聞き手の感情を収納できる」と語っていました。

つまり「どれだけ多くの人間の感情を包容することができるか」ということ。

この「愛のかたまり」という楽曲は、主人公と物語は「女性」であり「付き合っている彼氏を思っている」のですが
何度か聞いていくとそれだけではないことに気づくはずです。

「教えたいもの 見せたいもの たくさんありすぎるのよ」
「変わっていく あなたの姿 どんな形よりも愛しい この冬も越えて もっと素敵になってね」
「あまりに愛が大きすぎると 失うことを思ってしまうの」


恋人だけではなく、家族、応援しているアイドル、アニメのキャラクターなど、あらゆる対象への「愛」の感情を収納できる詞が続いていきます。愛のかたまりはまさしく「愛」を持つ人間の感情を抱擁しており、楽曲を聞く人もまた愛のかたまりを持った人なのだと思います。

◆青の時代
このアルバムが「恋」「愛」をメインとしたアルバムであるなかで、少し雰囲気が違うこの楽曲。
KinKi Kidsには名曲が多いと言われますが、その理由は楽曲の良質さもありながら、「楽曲の歌うべくタイミングできちんと歌っている」ということもそのひとつだと思います。

「激しい 怒りの中で さまよい また傷つけあう 生きてく 意味など捨てて 変わらぬ場所で」

物事に葛藤していく未成年の青年たちが、「青臭いよね」でも使われる「青」というフレーズを中心に歌っていく「青の時代」。
10代前半でも30代も出せない19歳の彼らが歌うことによってこの楽曲は名曲になったのだと思います。

Family 〜ひとつになること
こちらも剛さんと光一さんの楽曲。アイドル楽曲としてはSMAPの「世界に一つだけの花」のような広い意味の「愛」を綴っています。この楽曲に関しては発売されたタイミングよりもむしろ翌年以降に楽曲の強さを実感したような印象があります。2011年、東北大震災が起こり、私たちはこの楽曲の通り「ひとつになること」の大切さを実感し楽曲自体も発売当時とはまた違った意味を持ったような気がしています。

「繋ぎ合わせたいまは ひとりだけのものじゃない この景色は数々の犠牲を越えた希望の海
 愛も求めるものじゃいけない 波へとそっと捧げていくものなんだ」

to Heart
私がKinKiの楽曲で最も大好きな楽曲といっても過言ではない「to Heart」。正直、時枝ユウジ世代ではないので、後から歌を聞いて「ビビビ」と来た記憶があります。
この歌は詞と曲の相性が最高で、何より、歌詞に愛も恋も入っていなくてすべては「heart(気持ち)」に託されているんだけど、歌を聞いただけでぎゅっと切ない恋愛をしている主人公を思い浮かべることができるところが最高、ああ名曲だと思っていつも聞いています(笑)

◆銀色暗号
アルバムの他の楽曲は比較的わかりやすく主人公の心象が思い浮かびやすくなっているにも関わらず、この銀色暗号はまさしくこのアルバムの中で暗号的な役割をしているような。。
「問いたださないで壊れるから」
というワンフレーズにより順風満帆なカップルなのか、いまにも壊れそうなカップルなのか、剛さんの中に答えがあったとしても、聞き手によって全く変わってくるのではないかと思っています。幸せなカップルであっても「壊れる」など強くどちらかというと暗い言葉を突然持ってくるのが表現力を無くしますけど、すごいですね。「やさしさを胸に抱いて」の「色褪せない恋に巡りあった不幸を」という歌詞にも見られる部分です。

さて、バラードは歌詞に重点を置かれがちですが、もちろん歌なので歌詞の物語にぴったりなBGM(メロディ)がなければならない、そう考えた時、剛さんの歌詞と光一さんの曲は、互いが引き立つようにロマンティックに仕上げられていると思います。まさしく補完関係でできた作品たちだと思います。

このベストセレクション、「ベストアルバム」ではなく「セレクション」ということもあって、楽曲を見たときは焼き肉・寿司・ステーキが揃った「強い」「重い」曲が多いなと思っていましたが、一通り聞いてみると「KinKiのバラードはいいなあ」と満足感を味わえるアルバムだと思います。

ああ久しぶりに紅白でKinKi聞いたし、なんか懐かしいなと思う方にも、
青春時代に剛・光一派で盛り上がった方にも
KinKiの楽曲っていいよな、と思っている方にぜひ。(全曲リマスタリングされております!)

KinKi Kidsが歌う、きみとぼくの世界が詰まっています。